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第二十八回(6/19) ★生きがいって何だ?

 近頃、自分の生きがいって何だろうってよく考えます。ちょっとむずかしく考えると、 何のために生きてるんだろうっとか、何のために働いてるんだろうって思ったりします。 でもあまりむずかしく考えてもしょうがないので、単純に何をしている時が一番楽しいかな と考えると、そうだ!食べ物を食べてる時だ!と思い当たります(笑)。

 若い時はいろいろ楽しいことがありました。たとえば、オートバイに乗ってる時、デートしてる時、 純粋に働いている時(料理を作っている時)、それぞれが楽しくてしかたなく、生きてる実感が 得られました。そして今現在はやっぱり「食べる」ことですね。でもただ単に家で食べる時ではなく 外食している時のようです。お寿司や中華や和食やフレンチ、イタリアン。外食する前は ホントに子供のようにワクワクします。そしてたぶん仕事柄だと思いますが、やはり1番の至福の時 というのはフレンチやイタリアンのレストランでの食事です。そして絶対ワインは欠かせません。 レストランに入り、着席しメニューを見ながら何を食べようかとゆっくり考えます。その時点で もう喉は渇いていますから、なにかその店のおすすめの食前酒やシェリー、シャンパーニュ、白ワインの グラスなど先に注文し、それを飲みながらじっくり料理とワインを選びます。この注文する料理、ワインを 決めるまでの一連の作業がなにか儀式のような感覚で、とても胸躍る時間なのです。 それにもう1つ欠かせないのは悦子さんです。レストランでの食事で必要なのは美味しい料理と 居心地のいい雰囲気、ワイン、そして会話です。ボクたちがレストランに食事に行くと ずっとペチャクチャ喋ってます。仕事柄、そのレストランの長所や短所を見いだしサルーテの店に 参考にする話をしたり、お店の将来の話、二人の未来の話、お互いの親兄弟や親戚の話、 また最近起こったムカついた出来事、面白かった出来事など、二人で延々と喋り続けます。 話が尽きることがありません。話に夢中になり、ワインの酔いも手伝っていつのまにか声も 大きくなり、後でお店や他のお客様に迷惑だったかなと、反省することもよくあります。 でもそれだけ夢中になってお喋りをし、美味しい料理を食べ、美味しいワインを飲み、 楽しい時間を過ごせるレストランでの食事というのが、今の自分にとって最高の楽しみなのです。 きっとそのために、働いてお金を稼ぎ、生きているのではないかとさえ思っています。

子供のころ、最初に料理人になりたいと思った時も、ただ単に「美味しいものがいっぱい食べられそう」 というような単純な理由だったような気がします。子供の時、ある日母親が「今夜のおかずはステーキよ!」 と言いました。何も知らないボクたち子供は「へえー。これがステーキか。」と肉にかぶりつきました。 でも今考えると、あれは牛肉ではなく豚肉だったように思います(笑)。しかもソースは市販のウスターソース でした。また別のある日は、「今日のおかずは豪華よー。」と母親が言いました。見るとおかずは冷や奴と ホーレン草のごま和えと、自家製ふりかけでした。ボクはおもわず母親に「どれがメインディッシュ?」と聞きました。… でもわりと母親が料理を作るのを見ていて、よく手伝っていたように思います。かつお節をけずったり、 ゴマをすったり、小魚を炒ったり、やはりその頃から料理をするのが好きだったのですね。そしてたまに 外食に連れてもらって、グラタンや海老フライを食べてこんなに美味しいものが世の中にはあるんだと 驚きました。そして料理人になってはじめて本物のサーロインステーキを食べることが出来ました。 修業時代、やさしい先輩が「料理人は美味しいものを食べないとダメだ。」と言い、よくお店の牛肉や 仔羊肉、仔牛肉、鴨肉などを焼いて試食させてくれました。おかげで本物の味を知ることが出来ました。 また別の先輩には食事に誘っていただき、はじめて本物のシャンパーニュやキャビア、フォアグラなどを味わうことが できました。子供の時はわりと食べ物の好き嫌いが多かったのですが、料理人になってからはほとんどなくなりました。 何でも食べるのが勉強という意識がありますし、嫌いな食材でも美味しく調理したものを食べれば、「あれ? 意外と美味しいな。」と思い、いつのまにか好き嫌いがなくなったのかもしれません。  物心ついた子供の時から今現在まで、「食べる」「料理する」ということにずっと深く関わってきた人生のように思います。 でも「世界で1番美味しい食べ物は何?」と尋ねられたら、「オフクロの作った料理」と必ず答えるでしょう。


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投稿者 スレッド
ゲスト
投稿日時: 2006-6-22 9:36  更新日時: 2006-6-22 9:36
 Re: 第二十八回(2006/06/19) from とりあたま
確かに、おいしいものを食べるために働いている気がします。ゆったりとした気分でおいしいものを食べる時間が幸せですね。そしてそれを共感できる相手がいるというのもすばらしいことだと思います。
食前酒を飲みながらゆっくりと料理を選らぶ時間、いいですね。わくわくする気持ちは(料理の)プロも一緒なんですね。私の場合はその幸せをサルーテで味わっているのですが、、、違う点は、(メニューを大体覚えてしまっているので)着いた時には注文がおおかた決まっていて、ゆっくりと食前酒を飲みながら選ぶ、、ってことがないことでしょうか??。
Salute
投稿日時: 2006-6-22 23:59  更新日時: 2006-6-22 23:59
管理人
登録日: 2005-5-19
居住地: 熊本
投稿数: 241
 Re: 第二十八回(2006/06/19) from とりあたま
とりあたまさん、有り難うございます。

いつも同じようなメニューですみません(笑)。
いつも新しい料理があるように頑張ります。
ゲスト
投稿日時: 2006-7-9 23:14  更新日時: 2006-7-9 23:14
 Re: 第二十八回(2006/06/19) fr:こかじ
例の板から飛んできました。
こかじです。
体は千葉でも心は熊本よ、ってな感じで、サルーテにくるとなんとなく熊本に来てる感じでイイ!

先日社内で「日本のオトコどもは女性に対する態度がなっとらん」的な話が出て、飛行機からチラシを舞いて告白するとかなんとかいろいろ言ってたんですが、こういう場で「悦子さんです」と明確に言っちゃうところが日本人離れしたシェフのすばらしいところだなあw。エライ!どんなイタリア修行を積んだんですかw。

私も最近、小さな花を頻繁に買ってきたりして気配りをしているつもりなんですが、効いているのか...。不明です。

イタリア人ほどではないけれども、先日の日経の調査結果でもありましたが、夫婦互いに感謝の気持ちだけじゃなくて、言葉を掛け合うことがとてーも大事なんだと思う今日この頃です。

ひろーい心で感謝の気持ちを言葉にあらわそう!
明日のこかじの勝手目標宣言でしたー。
Salute
投稿日時: 2006-7-10 1:08  更新日時: 2006-7-10 1:08
管理人
登録日: 2005-5-19
居住地: 熊本
投稿数: 241
 Re: 第二十八回(2006/06/19) fr:こかじ
こかじくん、どうもお久しぶりです。
奥さんもお元気ですか?
大切にしてあげてくださいよ。
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