第八回(12/6) ★猟奇的な彼女


 早いものでもう12月。わりと昔から映画を見るのがが好きなのですが、若いときと比べてかなり数は減りましたが、それでも今年も映画館やビデオでいろんな作品を見ました。映画館で見たのは「ブレイド2」「マトリックス・リローデッド」「戦場のピアニスト」「猟奇的な彼女」「おばあちゃんの家」「サハラに舞う羽根」「マトリックス・レボリューションズ」「キル・ビル」などなど。ビデオでは「ボーンアイデンティティー」「マイノリティリポート」「たそがれ清兵衛」「レッドドラゴン」「トリック劇場版」「バイオハザード」「トゥームレイダー」「ラストプレゼント」など他多数。

 この中で心に残った作品というと、すぐに2本が思い浮かびます。まず1本は「戦場のピアニスト」、あまり説明もいらないと思いますがユダヤ系ポーランド人のピアニスト、シュピルマンの実話です。第二次大戦下のポーランド、ユダヤ人収容所に送られる直前、友人の機転により難を逃れた主人公は家族と離ればなれになりながらも、いろんな人の助けを受けながら戦時下を必死に生き抜きます。そしてついに連合軍により、ドイツ軍は退却。ワルシャワは解放され自由を勝ちとります。 占領下のワルシャワでのナチスによるユダヤ人迫害、なぜそうも簡単に人が人を殺せるのか?人を殺すことに慣れて、麻痺してしまっているナチスの軍人、背筋が凍る思いでした。つくづく戦争は恐ろしい、絶対起こしてはいけないなあと思いました。(でもおそらく永久に戦争はなくならないでしょうが…。)。 あと、音楽の使い方がすごくうまいと思いました。ポーランドの偉大な作曲家ショパンをひくシュピルマン、ドイツの偉大な作曲家ベートーベンをひくドイツの将校、このふたつの対比が見事です。敵同士ではあるけれど音楽を通して心の中で通じ合えるふたり。ポーランド人であろうとドイツ人であろうと不幸な戦争によって狂わされる人生、悲運をうまく表現していました。

 もう1本は「猟奇的な彼女」、タイトルだけ聞くとホラー映画のようですがちゃんとしたラブストーリー。韓国映画です。この映画を見るまでは韓国の映画って「シュリ」くらいしか見たことがなく、あまり期待もせず見に行ったのですが、予想に反してすごく面白かったです。韓国映画もなかなか良いなあと思い、その後「おばあちゃんの家」や「ラストプレゼント」も見ました(この“ラストプレゼント”もすごくいいですよ。泣けます。)。「猟奇的な彼女」のお話を簡単に説明すると、ある日大学生キョヌが電車の中でぐてんぐてんに酔っぱらった “彼女”と出会います。車内で嘔吐し、乗客に迷惑をかけた彼女の知り合いと間違われたキョヌは彼女を介抱するハメに。「ぶっ殺されたい?」が口癖の型破りな彼女に戸惑いながらも次第に彼女の魅力に惹かれていくキョヌ。でも彼女にはせつない秘密があって……。とこういうストーリーなのですが、笑わせて笑わせて、ホロリとさせ、そして最後は“やったー。”とサヨナラホームラン(途中でラストのオチはこれかなという予感はありましたが)。主演女優のチョン・ジヒョンがむちゃくちゃいいです(彼女は「イル・マーレ」という作品にもでています。)。韓国でも日本でもインターネットの口コミで、“面白い”と噂が広がりヒットしたそうです。とにかく今年見た映画の中ではとても気に入ってる1本です。まだ見てない方ぜひビデオで見て下さい。絶対オススメです。

このエッセイを読んでいただいている方で、今年見たこの映画が良かったよ、というのがあればぜひ教えて下さい。見ますので。


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